日本海洋学会2016年度春季大会セッション企画 表題:乱流混合と物理、化学、生物過程 コンビーナー:吉川裕(京大理)、原田尚美(JAMSTEC)、西岡純 (北大低温研) 趣旨: 計測技術と数値計算手法の進展により、微細な規模の乱流混合と、それが大規模な物理・化学・生物過程に与える影響が着目されるようになってきた。例えば、海洋表層での乱流混合は混合層過程を通じて、表層-亜表層間の栄養塩供給とそれを介した基礎生産に、海洋内部での内部波の砕波に伴う乱流混合は 密度面を横切る物質輸送や熱塩循環に関連している。このように海洋循環、物質循環、基礎生産過程の定量的な議論は、乱流混合の議論と切り離すことはできない。本セッションでは、乱流混合をキーワードとして、関連する物理、化学、生物の講演を広く集めることで、それぞれの理解を深め、また分野を横断 した今後の研究の進展をはかる場としたい。
キーワード:乱流混合