A03-6 班

A03-6 水産生物の環境履歴と水産資源変動

   研究概要

図1.マサバ,マアジ,スケトウダラの漁獲量変動

潮汐の18.6 年振動と同期した海水中の栄養塩や酸素濃度の約20 年周期変動が、亜寒帯海域や亜熱帯海域で観測されている一方、日本周辺の水産資源にも約20 年周期変動やその約3 倍の50-70 年周期変動(マイワシ・マサバ・マアジ等)が卓越し、潮汐振動に起因する気候、水塊や餌料の変動が水産資源の変動と連動している可能性が高い。西部北太平洋海域で確認されている潮汐振動に起因する事象のつながりを明らかすることは、栄養塩循環,生態系,水産資源の長期変動過程の理解や予測可能性を高めることにつながる。本研究では、潮汐振動などに起因する海洋鉛直混合の長期変動が、直接・間接的に水産資源変動に与える影響を、耳石日輪の高解像度同位体分析による稚仔魚の環境履歴復元と生態系魚類モデルを用いた解析により明らかにすることを目的とする。

図2.課題推進の概念図

 

 

 

 

   メンバ

代表者 伊藤進一(東京大学・大気海洋研究所 教授)

 

 

 

 


分担者 小松幸生(東京大学・新領域創成科学研究科 准教授)

 

 

 

 


分担者 白井厚太朗(東京大学・大気海洋研究所 助教

 

 

 

 


分担者 上村泰洋(国立研究開発法人 水産研究・教育機構・中央水産研究所 任期付研究員)

 

 

 

 


分担者 高橋素光(国立研究開発法人 水産研究・教育機構・西海区水産研究所 主任研究員)

 

 

 

 


分担者 船本鉄一郎(水産庁(2015年度~2016年度の分担者))

 

 

 

 


分担者 志田修(地方独立行政法人北海道立総合研究機構・中央水産試験場)

 

 

 

 


分担者 石野光弘(水産研究・教育機構 北海道区水産研究所)