A04-8 班

A04-8 鉛直混合を取り入れた海洋循環・物質循環・気候モデル開発と影響評価

   研究概要

本班が目指すものは大きく分けて、「海洋混合がもたらす北太平洋循環の3次元構造の解明と気候への影響の理解」および「輸送過程と低次生態系過程を通した北太平洋の物質循環の実態把握と気候への影響の理解」のふたつである。前者では、混合の役割を適切に表現できる精緻な北太平洋循環モデルを構築した上で、観測や理論だけでは得られない北太平洋循環の3次元構造を解明し、また混合の局所的長周期変動が気候に及ぼす影響を評価する。後者では、前者の循環モデルに新たな手法に基づく生物過程を取り入れ、北太平洋の生物生産を支える物質循環を3次元的に解明するとともに、炭酸系物質の挙動を詳細に表現して海洋による二酸化炭素吸収や海洋酸性化の実態を評価する。

 

この目標を達成する中で、本班では以下のような疑問に答える。

  • 南極から来た深層水は、北太平洋のどこで上昇し、どのように戻っていくのか?
  • 海洋混合の局所的変動は、どのようにして太平洋規模の海洋・気候変動につながるのか?
  • 北太平洋深層の栄養塩は、高い生物生産を持つ領域にどのようにして供給されるのか?
  • 高生物生産の結果として吸収される二酸化炭素は、どのような経路を通って海洋中に蓄えられ、その結果となる海洋酸性化の影響が大きく現れるのはどこか?

 

 

 

 

   メンバ

代表者 羽角博康(東京大学大気海洋研究所・教授・海洋モデリング)
http://ccsr.aori.u-tokyo.ac.jp/~hasumi/

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分担者 建部洋晶(海洋研究開発機構統合的気候変動予測研究分野・主任技術研究員・気候モデリング)
http://www.jamstec.go.jp/j/

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分担者 小室芳樹(海洋研究開発機構北極環境変動総合研究センター・技術研究員・海洋物理学)

 

 

 

 


分担者 松村義正(北海道大学低温科学研究所・助教・海洋物理学)

 

 

 

 


連携研究者 川崎高雄(東京大学大気海洋研究所・特任助教・海洋システムモデリング)
http://researchmap.jp/takaokawasaki

 

 

 


連携研究者 浦川昇吾(気象庁気象研究所・研究官・海洋物理学)
http://researchmap.jp/l.shogo.urakawa

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